展覧会情報

企画展

色彩の画家 ラウル・デュフィ展 ーパリジェンヌが愛したテキスタイル・デザインー

ラウル・デュフィ展

ラウル・デュフィ展
会期 2020年1月25日(土) 〜 2020年3月29日(日)

休館日  月曜日(祝日の場合は次の平日) 開館時間 9:00~17:00(入場は16:30まで)

会場 松本市美術館 企画展示室
観覧料

大人1,200円、大学高校生・70歳以上の松本市民800円 ※20名以上の団体は200円引き ※中学生以下無料、障害者手帳携帯者とその介助者1名無料 前売券 大人1,000円、大学高校生・70歳以上の松本市民600円 ※取扱いは1月24日(金)まで プレイガイド/松本市美術館、井上百貨店、こばやし画材、シナノ画房、手塚信古堂、ローソンチケット、セブンチケット リピート割引 大人1,000円、大学高校生・70歳以上の松本市民600円 ※2回目以降の観覧料、要半券呈示。他の割引との併用不可



https://youtu.be/aVb-a1j6CmA

華やかで明るい色彩と軽妙な筆致の作品で、現代でも多くの人々を惹きつける画家ラウル・デュフィ(1877-1953)。本展では、モダンで優美な絵画と、モードの帝王ポール・ポワレら20世紀初頭のオートクチュールのデザイナーたちが好んで用いた絹織物を含む、デュフィのテキスタイル関連作品を一堂にご紹介します。
陽光があふれる南仏の風景をはじめ、音楽や社交界をテーマとした油彩画など「生きる喜び」に満ちた作品を描いたデュフィは、絵画制作だけでなく、テキスタイル(布地、織物)のデザインにも深く関わりました。デュフィによる鮮やかな色彩と大胆なモチーフの布地は、上流階級の女性たちを魅了し大評判になったといいます。1912年から28年には、フランス・リヨンの絹織物製造業ビアンキーニ=フェリエ社と契約して多くのテキスタイル・デザインを提供し、当時のファッションに多大な影響を与えました。
本展は、初期から晩年までの代表的な絵画作品とともに、テキスタイル・デザインの原画や下絵、オリジナルテキスタイル、そして衣装作品などから、デュフィ芸術における優れた装飾性の本質を引き出し、その魅力に迫ります。
20世紀のフランスを彩った華やかな作品の中で、優雅な時をお過ごしいただければ幸いです。

第1章 絵画 生きる喜びー陽光、海、そして音楽
初期から晩年までの代表的な作品を通して、デュフィの画業の足跡をご覧いただきます。光に満ちた穏やかな海、着飾る人物を描いた社交界の様子、音楽をテーマにした絵画など、明るい色彩と軽やかな筆致で描かれた作品には、人生の楽しみと生きる喜びが明朗に歌い上げられています。

第2章 モードとの出会い
デュフィは1910年に詩人のギヨーム・アポリネールの依頼により、『動物詩集またはオルフェウスの行列』への挿絵を木版画で制作します。そこでのドラマチックな明暗表現とモダンで簡潔な構図は、たいへん洗練されたものでした。ファッション・デザイナーのポール・ポワレは、デュフィによるこうした仕事を評価し、協働して布地の開発を始めます。テキスタイル・デザインの仕事に関心を高めたデュフィは、リヨンにあるビアンキーニ=フェリエ社と1912年に契約して、図案を提供することになります。
本章は、木版画からの展開と、ポワレやビアンキーニ=フェリエ社とのコラボレーションに焦点をあてご紹介します。

第3章 花々と昆虫
1912年から28年までの16年間、デュフィは本格的にテキスタイル・デザインに取り組みました。薔薇をはじめとする様々な花や葉、蝶など身近な自然を斬新に図案化し、鮮やかな色彩を配した絵柄は、大きな人気を博します。下絵や原画、織物だけでなく衣装作品から、パリジェンヌに愛されたデザインの魅力をご覧いただきます。

第4章 モダニティ
自然界から着想を得た作例のみならず、ダンスホールの情景やスポーツをする人々といった近代的なテーマが、色鮮やかにテキスタイルに登場します。また、デュフィによる幾何学模様のデザイン原画にも注目です。有機的なモチーフとは対照的な図形の連なりは、色使いと形態の調和が秀逸で、画家の創造的な才気を物語っています。デュフィによるさらに大胆でモダンなデザインをお楽しみいただけます。

ラウル・デュフィ展チラシ(表)ラウル・デュフィ展チラシ(裏)

主  催 | 松本市美術館、信濃毎日新聞社、NBS長野放送、産経新聞社
後  援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、市民タイムス、MGプレス
協  力 | 井上百貨店、松本パルコ、イオンモール松本
企画協力 | デュフィ・ビアンキー二&ヒューマニティーズ・エクスチェンジ、株式会社テモアン