美術館について

館長あいさつ

幕間インタールード

小川館長写真
松本市美術館館長 小川稔

松本は美術だけではなく音楽、演劇、舞踊公演など様々なジャンルの文化活動が年間をとおし途切れない街です。その恩恵に浴し私も芝居や音楽会を楽しんでいるのですが、第一幕が閉じた後、座席でふーっと一息つく時間があります。めまぐるしく展開した物語を頭の中で反芻しながら緊張から開放され、ロビーでコーヒーを飲んだり、友人と喋ったり、もしかするとこの幕間にも間奏曲が奏でられるかもしれません。これも劇場で過ごす大事な時間の一部、観客には楽しい気分転換となります。

さて、松本市美術館は積年の市民の熱望が叶い2002年に開館しましたが、施設のさらなる充実のため2021年4月より約一年間休館させていただきます。いわば第一幕の終演というわけです。越し方18年間を振り返ればいろいろなステージがありました。数度にわたる草間彌生展は大きな反響を呼びました。また近代美術史を築いた郷土の画家、彫刻家たちやクラフト、民芸の話題など松本ならではの企画展を開催し続け、おかげさまで当館は全国的に知られ、市民の皆様だけでなく県外、海外からのお客様も多くお迎えしています。

今年度の休館中、いわばこの幕間を利用して市内PARCOを会場に期間限定の美術館を開館いたします(7月〜来年2月、詳しくは今後の広報をご覧ください)。ここでは草間さんの代表作を始め、この地域から羽ばたく若いアーティストたちの競演をご覧いただく予定です。どうぞお楽しみに。

劇場の幕間にスタッフたちは休憩でなく次の幕に向けて忙しく準備を進めています。幕の後ろから大道具を建込む金槌の音が聞こえて期待が高まることがあるでしょう。そのように私たちも美術館の新しいステージの準備に努力する所存です。2022年春、生まれ変わる松本市美術館にどうぞご期待ください。

松本市美術館館長 小川稔