コレクション展示 終了しました 浮かびあがる山容 2018年1月10日(水)–2018年5月13日(日) 田村一男記念展示室 田村一男《春容》1960年 田村一男(1904-1997年)は、信州の山々に親しみ、日本の大地を愛した画家です。 20歳の頃に訪れた信州・蓼科高原に魅せられ、日本の高原や山のある風景を生涯の主題としました。晩秋から早春にかけての風景を好み、穏やかで、どこか寂しさのある景色の中に、自分の思い描く日本の風景を見出そうと、ひとり山と対峙し続けました。 今回の展示では、空と大地とが一色に染まった作品に着目しご紹介します。雪景色や夕暮れ時の景色から、黄色や緑色の空といった非現実的で幻想的な光景も描いた田村。視界がはっきりとしない景色から浮かびあがる山の稜線は、必死にその形を捉えようとした軌跡のようです。田村の眼と、記憶と、心とでとらえた風景の形をじっくりとご堪能ください。 作品リスト 田村一男《春容》1960年 田村一男《雪国》1975年 田村一男《戸隠くるる》1981年 田村一男《飯綱山暮色》1981年