松本市美術館

企画展

終了しました

御大典記念特別展 よみがえる正倉院宝物 —再現模造にみる天平の技—

2022年4月21日(木)–2022年6月12日(日)
企画展示室

正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々です。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など多彩な分野にわたります。中には、西域や唐からもたらされた国際色豊かな品々も含まれるなど、天平文化華やかなりし当時の東西交流もうかがい知ることができます。しかし、1300年近くという長い時代を経て今日にいたる正倉院宝物は、きわめて脆弱であるため、毎年秋に奈良で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外はほとんど公開されてきませんでした。

正倉院宝物の模造製作は、明治時代に奈良・東大寺で開催された奈良博覧会を機に始められました。明治時代後半より、宮内省正倉院御物整理掛のもとで、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれましたが、昭和47年(1972)からは宝物を管理する宮内庁正倉院事務所によって宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作が行われるようになります。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきました。

本展は、これまでに製作された数百点におよぶ再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけることと思います。

開催情報

会期

2022年4月21日(木)–2022年6月12日(日)

開館時間

9:00~17:00(入場は16:30まで)

休館日

月曜日(休日の場合は翌平日)、※ただし5月2日は開館

会場

企画展示室

主催

宮内庁正倉院事務所、松本市美術館、信濃毎日新聞社、朝日新聞社、NHK長野放送

学術協力

奈良国立博物館、九州国立博物館

協賛

ライブアートブックス

後援

日本工芸会、市民タイムス、MGプレス

協力

イオンモール松本

観覧料

当日券 大人1,500円(前売り1,300円)
大学高校生・70歳以上の松本市民 1,000円(前売り800円)

  • 前売り券は4月20日まで販売
  • 20名以上の団体は各200円引き
  • 中学生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1名無料
  • 大学高校生と70歳以上の松本市民は観覧当日、証明書(学生証、免許証等)の呈示が必要

プレイガイド〔前売券のみ〕/井上百貨店、こばやし画材、シナノ画房、手塚信古堂

オンラインチケット〔前売券・当日券〕/以下のリンクよりお求めください。
ただし、70歳以上の松本市民のチケットの取扱いはありません。

※混雑緩和のため、事前のオンラインチケットの事前購入をお勧めしております。

関連イベント

鼎談会「正倉院宝物の再現模造」

正倉院の再現模造を作る意義や目的について、正倉院事務所長、再現模造の制作者、松本市美術館長の3名が分かりやすく説明します。

鼎談者
西川明彦氏(前宮内庁正倉院事務所所長)、宮入法廣氏(黄楊木把鞘刀子の刀身再現者、刀匠)、小川稔(松本市美術館長)
日時
6月4日(土)14:00~15:30
会場
多目的ホール
料金
無料(ただし、当日有効の本展観覧券が必要です)
定員
80名
申込
5月11日(水)9:00から こちらのリンク (外部サイト)または電話(0263-39-7400)にて

アートに挑戦!ようこそ漆工芸の世界へ

正倉院宝物にも使われている漆工芸の技法を、中信地区で活動する作家から学びます。

①「象嵌螺鈿ぞうがんらでん」

切り抜いた厚貝を漆で接着する「象嵌螺鈿」技法の体験講座です。

講師
深井公氏(中信美術会会員・伝統工芸士)
日時
5月15日(日)10:00~16:00
場所
講座室・市民アトリエ
参加費
3,000円
持ち物
汚れてもよい服装、弁当
対象
小学校高学年~大人
定員
先着20名
申込
定員に達しました

②「沈金」

漆器を彫り、金粉と漆を刷り込み定着させる「沈金」の技法を体験します。

講師
石本愛子氏(中信美術会会員・現代の名工)
日時
5月22日(日)13:00~16:00
会場
講座室・市民アトリエ
参加費
3,000円
持ち物
汚れてもよい服装
対象
小学校高学年~大人
定員
先着20名
申込
終了しました

小川稔館長によるスライドトーク

正倉院宝物のみどころや展覧会の楽しみ方について、小川館長がスライドを使ってお話します。

日時
5月12日(木)・19日(木)・26日(木)各回14:00~15:00
会場
多目的ホール
料金
無料
定員
各回先着40名(ただし、当日有効の本展観覧券が必要です)
申込
終了しました

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