コレクション展示 終了しました 日本浮世絵博物館所蔵 酒井浮世絵コレクション展示 2017年6月6日(火)–2017年9月24日(日) 前期 6月6日(火)–7月30日(日) 後期 8月1日(火)–9月24日(日) 池上百竹亭コレクション展示室 展覧会チラシを見る このたび、松本市市制施行110周年を記念し、日本浮世絵博物館所蔵品の特別展示を行うこととなりました。 浮世絵は江戸時代の絵師・彫師・摺師・版元が一体となり、一般に広く普及することを目的として作られたものです。それは決して敷居の高いものではなく、一部の方しか興味を持たないという現代のイメージとは異なるものです。そして、作品本来のもつ絵画としての価値は、美術品としての価値や資料的価値だけではありません。そこで、浮世絵そのものが持つ面白さを知って頂きたいと考え、本展では二つの視点から浮世絵の魅力をお伝えします。 前期は、 浮世絵の制作技法・原材料の変化からみる色合いを比較し、錦絵と呼ばれる多色摺版画が出来る過程やその後の表現方法の変遷を辿ります。浮世絵版画は、墨一色による墨摺絵に始まり、筆彩色の丹絵、紅絵等を経て、数色の版彩色による紅摺絵へと移行していきます。多色摺版画である錦絵の誕生以前における浮世絵版画のバリエーションの豊かさをご堪能ください。 後期は、 江戸時代に一世を風靡した代表的な浮世絵師達の作品をご紹介します。喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重ら現代においても馴染みの深い絵師達の他、戯画や武者絵で注目を集める歌川国芳など、時代を牽引してきた絵師達の作品を通し、浮世絵が庶民に親しまれた当時の雰囲気を体感していただければと思います。 この展示を機に少しでも浮世絵に興味を持って頂き、当館へもお越しいただければ幸いです。 (日本浮世絵博物館 館長 酒井浩志) 日本浮世絵博物館ホームページ 作品リスト ※会期中は、池上百竹亭コレクションはご覧いただけません。 〔後期展示〕葛飾北斎≪富嶽三十六景 凱風快晴≫ 天保2(1831)年頃 〔後期展示〕歌川広重《東海道五拾三次之内 日本橋》 天保四(1833)年頃 〔前期展示〕奥村政信≪芝居狂言浮絵根元≫ 延享2(1749)年 〔前期展示〕渓斎英泉≪吉原美人 扇屋内 鳰照≫ 文政(1818~30)年間頃