コレクション展示 終了しました 小川千甕 《西洋風俗新大津絵》 2025年8月5日(火) – 11月3日(月祝) Tuesday, August 5th, 2025 – Monday, public holiday, November 3rd, 2025 池上百竹亭コレクション展示室 小川千甕《西洋風俗新大津絵「倫敦塔の番人」》 池上百竹亭コレクションは、松本市の文人・池上喜作(号・百竹亭、1890-1978)が蒐集した近代文芸資料を主とする221点からなるコレクションです。今回は、小川千甕(おがわせんよう)の作品《西洋風俗新大津絵》を中心にご紹介します。 小川千甕(1882-1971)は、仏画師(ぶつがし)・洋画家・日本画家・漫画家として、明治末期から昭和期にかけて活躍しました。京都に生まれ、はじめ仏画師の徒弟となりますが、1902年からは浅井忠に洋画を学びつつ、日本画にも取り組みます。1910年に東京へ移り、雑誌『ホトトギス』『太陽』などに挿絵、漫画を発表して人気を博しました。その後、本格的な日本画家として活動し、晩年には南画(文人画)に専念しています。 千甕は1913年に、フランスやイギリス、ドイツ、オランダ、イタリアなどを外遊しました。帰国後、滞欧中に見た風俗から主題を選んで描いた作品が《西洋風俗新大津絵》です。「大津絵」とは、江戸時代に滋賀県の大津あたりで売られていた民画のこと。千甕は、木版に手彩色し、20枚一組で制作しました。 自由自在でユーモアのある作品を、各図に添えられた千甕による解説と共にお楽しみください。 作品リスト 小川千甕《西洋風俗新大津絵「倫敦塔の番人」》小川千甕《西洋風俗新大津絵「倫敦塔の番人」》 小川千甕《西洋風俗新大津絵「さすらひの楽師」》小川千甕《西洋風俗新大津絵「さすらひの楽師」》 小川千甕《西洋風俗新大津絵「ダンスの女」》小川千甕《西洋風俗新大津絵「ダンスの女」》