松本市美術館

コレクション展示

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第3期コレクション展示 石井柏亭とその周辺

2025年11月5日(水) – 2026年2月1日(日) Wednesday, November 5, 2025 – Sunday, February 1, 2026
上條信山記念展示室・田村一男記念展示室

    小平鼎 《ノートルダム寺院》 1961年

石井柏亭(1882-1958年)は、明治末から昭和期にかけて活躍した画家です。日本画家の祖父・鈴木鵞湖(がこ)、父・石井鼎湖(ていこ)の血筋を継ぎ、東京に生まれます。幼い頃から父に日本画を習い、16歳で洋画家・浅井忠に師事すると本格的に画家の道に進みます。早くから太平洋画会や文展で才能を認められ、やがて中央画壇の中心的存在として活躍。雑誌『方寸』の創刊や、美術団体である二科会、一水会の設立に携わるなど日本近代美術の発展に寄与しました。

1945年3月、柏亭は家族とともに東京から松本に疎開します。終戦後も松本に留まり、制作活動の傍ら、若い画家たちへの指導や美術団体の結成にも力を注ぎ、信州の戦後美術の再興と発展に尽力しました。

今回の展示では、第1室で当時の松本で柏亭と交流を深めた作家たちの作品を中心に、第2室で柏亭の作品とともに祖父・鈴木鵞湖ら芸術一家の作品をご紹介します。

柏亭がこの地に残した美術の流れは、現在まで脈々と受け継がれています。その原点とも言える作品群をお楽しみいただければ幸いです。

作品リスト

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