企画展 終了しました 生誕150年/没後70年 金工の巨匠 香取秀真展 2024年10月12日(土)–2024年12月1日(日) 企画展示室 展覧会チラシを見る 近代工芸史に大きな足跡を残した金工作家、香取秀真(かとり・ほつま)。秀真は千葉県に生まれ、1892年に東京美術学校に入学します。同校鋳金本科を卒業後は、多くの展覧会で受賞を重ね、鋳金家として活躍します。その作風は、高度な伝統的技術を身に付け、東洋や日本の古典の紋様や形に基づきながらも時代感覚を取り入れ、実用を重視したものでした。 多くの後進を育てるとともに工芸界全体の発展に尽力し、帝展に美術工芸部門を設置する運動では、中心的な役割を果たしました。さらに金工の研究を精力的に行い、それは日本金工史の原点とも言える仕事となりました。これらの功績から、1953年に工芸家として初の文化勲章を受章しています。また、正岡子規門下のアララギ派の歌人としても知られ、多方面で活躍しました。 秀真は、妻が現在の長野県塩尻市の出身であったことから松本へ訪れる機会も多く、1944年から約3年間は松本市郊外へ疎開していました。その間、疎開先の家人や松本の文人たちと温かな交流を持ち、戦後も松本市内の寺院の梵鐘を作るなど、関係は途切れることなく続きました。 生誕150年、没後70年という記念のとき、ゆかりの地・松本に珠玉の作品が一堂に会します。 作品リスト 香取秀真(1874~1954年、本名・秀治郎) 千葉県出身の鋳金家。東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、同校の講師を経て教授となり、金工の研究者としても活躍。また、正岡子規について短歌を学んだ根岸派の歌人として約4千首の短歌を詠んでいる。妻の実家がある長野県には度々訪れ、戦時中は松本に疎開していた。後年、松本の文人・池上喜作(号:百竹亭)と親交を持つようになり、現在松本市美術館が所蔵する池上百竹亭コレクションに秀真の短歌・書画、工芸品が多いことも、ふたりの親交の深さを物語っている。 《鳩香炉》千葉県立美術館蔵 《鴛鴦文銅花瓶》佐倉市立美術館蔵 《秘露九池花入》千葉県立美術館蔵[北詰コレクション] 《鳳凰香炉》千葉県立美術館蔵[北詰コレクション] 《鳳凰香炉》東京藝術大学蔵 《鳳凰香炉》東京藝術大学蔵 《瑞花瑞鳥文鋳銅八稜櫃》京都国立近代美術館蔵 《松茸の画並びに歌》松本市美術館蔵 香取秀真 開催情報 会期 2024年10月12日(土)–2024年12月1日(日) 開館時間 9:00~17:00(入場は16:30まで) 休館日 月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日 会場 企画展示室 主催 松本市美術館 共催 SBC信越放送、信濃毎日新聞社、市民タイムス、MGプレス 協力 茶道裏千家淡交会長野県支部中信分会 観覧料 観覧料 大人 大学・高校生、70歳以上の松本市民 窓口 電子チケット 窓口 電子チケット 当日券 1,200円 1,100円 800円 700円 中学生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1名無料 20名以上の団体は各200円引き(取扱いは当日窓口販売のみ) 大学高校生と70歳以上の松本市民は観覧当日(学生証、免許証等)の呈示が必要 関連イベント お茶席 香取秀真の釜を用いたお茶席で、お抹茶とお菓子をご提供します。 日時 10月19日(土)10:00~15:00(お菓子がなくなり次第終了) 会場 美術館 中庭 料金 無料 ※本展観覧券が必要(使用済み半券も可) 協力 茶道裏千家淡交会長野県支部中信分会 ワークショップ「鋳金に挑戦!金属を溶かしてオリジナルチャームをつくろう」 コウイカの骨を削って鋳型をつくり、溶かした金属を流してオリジナルのキーホルダーなどを制作します。 講師 本山ひろ子氏(鋳金家) 日時 11月23日(土) ①午前の部:10:00~12:00 ②午後の部:14:00~16:00 ※①②どちらかを選択 会場 美術館 講座室・市民アトリエ 料金 3,000円 対象 小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴) 定員 各回先着10名 申込 10月17日(木)午前9時から以下のリンクにて ※終了しています 担当学芸員によるギャラリートーク 日時 10月29日(火)、11月2日(土)、20日(水)各日14:00~ 会場 美術館 2階 企画展示室 料金 無料(当日有効の本展観覧券が必要) 定員 先着15名程度(申込不要) 手話通訳付き・担当学芸員によるギャラリートーク 日時 11月7日(木)14:00~ 会場 美術館 2階 企画展示室 料金 無料(当日有効の本展観覧券が必要 ※障がい者手帳携帯者とその介助者1名は観覧無料) 対象・定員 手話を必要とする方6名とその介助者 申込 要事前申込。10月6日(日)午前9時から