展覧会情報

コレクション展

香取秀真の書画の世界

香取秀真《秋風の歌並びになすびの画》

香取秀真《秋風の歌並びになすびの画》

香取秀真《百竹亭》

香取秀真《百竹亭》

香取秀真《一休禅師書臨模》

香取秀真《一休禅師書臨模》

池上百竹亭 展示室内

香取秀真《秋風の歌並びになすびの画》
香取秀真《百竹亭》
香取秀真《一休禅師書臨模》
池上百竹亭 展示室内
会期 2018年10月2日(火) 〜 2019年1月6日(日)
会場 池上百竹亭コレクション展示室

池上百竹亭コレクションとは、松本市の文人・池上喜作(百竹亭)が生涯にわたって蒐集した近代文芸資料を主とする221点の資料の総称です。

作品の多くは、喜作が作家たちと親交を深めるなかで蒐められました。時には、喜作が直接作家へ依頼をして制作されたものもあります。さらに、喜作の取り合わせにより、独特の表具を施して仕立てた作品もあり、作家とコレクター双方により形成された珠玉のコレクションといえます。

 

香取秀真(1874~1954)は、本名秀治郎。彫金家・歌人。

千葉県に生まれ、明治30年(1897)に東京美術学校鋳金科を卒業します。同校教授、日本美術協会や東京彫工会などの幹事を務めながら作品を発表し、さらに、彫金の研究者としても活躍しました。昭和28年(1953)、文化勲章を受章しています。また、明治32年(1899)に正岡子規(1867~1902)の根岸短歌会に参加。歌人として約4千首の短歌を遺しています。

松本地域は妻の出身地と程近い関係で度々訪れ、池上喜作や市内の文化人らと深い親交をもちました。

今回の展示では、歌人としての技量を発揮した作品、その芸術活動の幅広さを示す書・絵画作品に加え、松本での交流が伺える作品をご紹介します。