草間彌生《大いなる巨大な南瓜》2017年　©YAYOI KUSAMA

会期	2022年4月21日(木) 〜 2025年3月31日(月) 【通年展示】 休館日 月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日～1月3日) 12月17日(火) ※4月30日、8月5日・13日・19日・26日は開館 ※展示替えのため休室の場合あり
会場	コレクション展示室A・B・C

草間彌生の初期作品から最新シリーズ「わが永遠の魂」へと至る創作活動と魂の軌跡をご紹介いたします。故郷松本で草間彌生の現在と原点をご体感ください。

半世紀以上前に故郷から世界に飛び立った草間彌生という個性。近年さらにその輝きを増しています。草間の作品が多くの人々をひきつけてやまない理由はどこにあるのでしょうか。数多の作品に一貫して流れ続ける草間彌生のメッセージ、「永遠」「無限」「愛」「生」「死」「宇宙」…。通底する草間の声、時には叫びが鑑賞者の心と深く絡み合い、離れないからなのかもしれません。

草間彌生は1929年、松本に生まれます。少女時代は、心の中から湧き上がる幻覚との闘いの日々でした。それらのイメージを小さな紙片に描き留めることが、草間芸術の原点のひとつと言えるでしょう。松本、東京での個展を経て1957年に単身渡米し、ニューヨークを拠点に約16年間活動します。心の内から湧きあがる何かは、いつしか水玉、網目という存在に凝縮されていきます。そして、平面作品、立体作品、パフォーマンスアート、空間芸術、映像作品など様々な形となり、拡がっていきました。1973年に帰国し、拠点を東京へと移した後も精力的に制作を続けます。草間は常に自らの作品が築き上げた評価を、新作によって軽く飛び越えてきました。ただし、それは立ち止まることを許されない創作活動でもあります。そして、今なお、その速度を落とすことなく、「前衛」であり続けています。

「草間彌生　魂のおきどころ」作品リスト