松本市美術館

コレクション展示

開催中

伊藤左千夫

2025年2月4日(火)–5月11日(日)
池上百竹亭コレクション展示室

「夏されば~」歌扇面(伊藤左千夫)

池上百竹亭コレクションは、松本市の文人・池上喜作(号・百竹亭、1890-1978年)が蒐集した近代文芸資料を主とする221点からなるコレクションです。今回は、伊藤左千夫(さちお)の作品を中心にご紹介します。

伊藤左千夫(1864-1913年)は、千葉県生まれの歌人、小説家です。若くして上京し、乳業店を営む傍ら短歌を学びます。新聞『日本』に発表された正岡子規の「歌よみに与うる書」に大きな感銘を受け、1900年から子規に師事します。子規の没後は根岸短歌会の中心的な歌人となり、雑誌『馬酔木(あしび)』、次いで『アララギ』を創刊しました。門下から島木赤彦、斎藤茂吉、土屋文明など、近代短歌史を彩る優れた歌人を輩出しています。また、子規の写生文の影響を受けた小説『野菊の墓』(1906年)などを発表しました。

この度の展示では、池上百竹亭コレクションに収められた伊藤左千夫の作品や葉書をご紹介します。池上喜作の親友であった胡桃沢勘内(1885-1940年)が伊藤に師事していたことから、胡桃沢を介して作品の蒐集が成されたと思われます。

作品リスト

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