上條信山の師・宮島詠士（1867～1943年）の生誕150年を記念し、特集展示をします。

宮島詠士（本名・大八）は、貴族院議員・宮島誠一郎の長子として米沢に生まれました。21歳の時、単身中国に渡り、張廉卿ちょうれんけいに入門。帰国後、中国語教育、日中友好に尽力します。書は、「己を映す鏡」であるという信念のもと、ひたすら自身の内面を磨くために研鑽を重ね、伸びのある筆線や深い滲みが特徴的な書風を拓きました。

本展示は、すべて上條信山自らが蒐集した作品で、当館のコレクションによるものです。信山が憧れ続けた師の、清廉かつ雅趣に富んだ孤高の書をご堪能ください。

作品リスト