展覧会情報

コレクション展

平福ひらふく百穂ひゃくすいの世界

平福百穂《松籟泉声》

平福百穂《松籟泉声》

平福百穂《水辺楊柳図》

平福百穂《水辺楊柳図》

平福百穂《牧童》

平福百穂《牧童》

平福百穂《松籟泉声》
平福百穂《水辺楊柳図》
平福百穂《牧童》
会期 2019年10月1日(火) 〜 2020年2月2日(日)
会場 池上百竹亭コレクション展示室

池上百竹亭コレクションは、松本市の文人・池上喜作きさく(号・百竹亭)が生涯にわたって蒐集した近代文芸資料を主とする221点からなるコレクションです。

今回は、平福百穂(1877-1933)の作品をご紹介します。百穂は、秋田県出身の日本画家です。川端玉章に師事し、のちに自然主義を主張した无声会むせいかいに参加します。文展・帝展においてしばしば受賞し、その着想技巧は高く評価されました。また新聞や雑誌の挿絵も数多く手がけ、人気を得たことでも知られています。伊藤左千夫や長塚たかしら歌人と交流し、のちにアララギ派の歌人としても活躍しました。

池上喜作が絵画の蒐集を始めたきっかけは、百穂の作品と出会ったことからでした。短歌雑誌『アララギ』の資金援助のために百穂が制作頒布したうちの一点《水辺楊柳図》を入手した喜作は、その絵を大変気に入り、百穂の力作を手に入れたいと思うようになります。喜作は百穂と親交を深めて新作を依頼し、1928(昭和3)年に大作《松籟泉声》が届けられました。

百穂と喜作の心通わせた交流のなかで蒐められた作品を、ごゆっくりお楽しみください。